モルドバ共和国は、豊饒な自然と伝統文化に恵まれた美しい国ですが、ソ連邦解体による1991年の独立以降の民主化・市場経済化への努力にもかかわらず、内政の混乱などもあり国家経済はなお厳しい状態に置かれています。国外出稼ぎ者は人口の3分の1にも達するという現状の中、国内での雇用を生み出す経済・社会基盤の整備が急務となっており、日本など先進諸国に対し様々な協力、支援要請が寄せられています。
本会は、モルドバ共和国の自然と人の素晴らしさを日本の皆様にお伝えし、併せて日本とモルドバ共和国との人と文化の交流を通じ、両国の人と人との理解と協力の輪を広げることを目的に設立されました。
本会の主要な事業は、日本とモルドバ共和国との人と文化の相互理解を進めるとともに、子どもたちへの教育支援、例えば、モルドバ共和国カザネシュティ村「子どもデイケアセンター」の運営に対する支援を行うことです。同センターは、親の出稼ぎなどにより家庭での保護が十分でない小学校1年生から中学校3年生までの子どもを集めた学童施設であり、放課後から夕方にかけ、宿題、食事などのサポートを行っています。子どもが安心して生活・勉学に励める場ができたことで、子どもが明るくなり、学習意欲の向上が見られるようになりました。 その他、文化理解促進活動、人的交流活動、協力ネットワーク構築活動なども積極的に行ってまいります。
モルドバジャパンの主要事業である「子どもデイケアセンター」への支援を継続実施するとともに、モルドバジャパンの活動内容を、より分かりやすく多くの方々へ伝えることを目的に、オリジナル動画の制作及び活用に取り組む計画です。併せてYouTubeなどの映像コンテンツを含めたSNSの運用を取り入れ、会員ならびに一般利用者にとってより親しみやすいものとなるよう、一層の充実を図ることといたします。
また、2020年東京オリンピック開催に伴い、より多くの方々にモルドバを知っていただけるよう、関係機関との連携・サポートを行ってまいります。
具体的には、「子どもデイケアセンター」への支援に加え、モルドバジャパンオリジナル活動映像の拡散・メディア連携、大学生の夏期モルドバ短期研修支援、ご寄付に対するオリジナルTシャツの返礼、ウェブサイト・公式Facebook及びYouTube動画配信などの充実を予定しております(各事業活動報告については、「新着情報」に掲載しますので、ご参照ください)。